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スタッフブログ

SFTSのお話

大切な家族を守るマダニ対策と感染症「SFTS」のお話
大切な家族を守るマダニ対策<死者10名、感染135名超で過去最多。ペット関連の感染も疑われるSFTSのの脅威>

こんにちは、ファーブル動物病院です。

お散歩が気持ちのいい季節になってきましたね。
しかし、この時期だからこそ、飼い主様にぜひ知っておいていただきたいのが「マダニ」の危険性です。

マダニが媒介する感染症「SFTS」が、今年は全国的に猛威を振るっています。8月の時点ですでに感染者は135人を超え、10人の方が亡くなるなど、年間の過去最多記録を更新する事態となっています。
これまで西日本が中心とされてきましたが、近年は埼玉県内でも発生しており、所沢市にお住まいの皆様にも最大限の警戒が必要な状況です。

今回は、大切なご家族の一員であるワンちゃん・ネコちゃんを、そして飼い主様ご自身を守るために、当院から皆さまに 知っておいていただきたい情報をお伝えします。

SFTSって、どんな病気?
SFTSは、ウイルスを持つマダニに咬まれることで感染する病気です。
感染すると、発熱や食欲不振、嘔吐、下痢などの症状が現れ、重症化すると命を落とすこともあります。これは動物だけでなく、私たち人間にとっても同じです。

「うちの子は大丈夫」…その油断が危ないかもしれません
「お散歩コースは舗装された道だけだから」
「ずっとお家の中で過ごしているから大丈夫」

そう思っていませんか?

マダニは、公園の植え込みや河川敷など、私たちのとても身近な場所に潜んでいます。お散歩中の飼い主様の服や靴、他のワンちゃんにくっついてお家の中に侵入することもあり、室内飼育だからといって100%安全とは言えないのが実情です。

SFTSの本当の恐ろしさ【動物から人へも感染します】
この病気の最も恐い点の一つは、マダニからだけでなく、感染した動物からも人にうつる危険性があることです。

実際に、SFTSを発症したネコちゃんの治療にあたっていた獣医師が、二次感染で亡くなってしまったという悲しい事例も報告されています。

もし、ご自身のペットがSFTSに感染してしまったら…。
それは、飼い主様ご自身やご家族、そして治療にあたる私たち病院スタッフも感染のリスクにさらされる、ということを意味します。

ワンちゃん・ネコちゃんのためのマダニ予防は、まぎれもなく、ご家族全員の命を守るための行動なのです。

見逃さないで!SFTSかもしれない「いつものと違う」サイン
もし、大切なペットに以下のような症状が見られたら、注意が必要です。

・急に元気がなくなり、ぐったりしている

・いつもは喜んで食べるごはんを残す

・39℃以上の熱がある

・嘔吐や下痢をしている

・白目や皮膚がなんとなく黄色い(黄疸)

これらの症状は他の病気でも見られますが、SFTSは進行がとても速く、特にネコちゃんでは命を落とす確率が6割を超える、非常に高いことがわかっています。

「なんだか様子がおかしいな」と感じたら、マダニに咬まれた可能性も考え、様子を見ずにすぐ当院にご相談ください。その際、「いつから、どんな症状があるか」を詳しく教えていただけると、スムーズな診断につながります。

当院が推奨する「SFTS徹底予防策」
当院では、以下の3つの対策を強く推奨しています。

定期的なマダニ予防薬の投与
最も大切で、効果的な予防策です。当院で処方している予防薬を、毎月1回、忘れずに投与してあげてください。マダニは春から秋に活発になりますが、冬でも見られるため、**一年を通しての予防(通年予防)**が理想です。

お散歩帰りのボディチェック
お散歩から帰ったら、体を触ってコミュニケーションをとるついでに、マダニが付いていないかチェックする習慣をつけましょう。特にお耳、指の間、顔の周り、お腹は念入りに見てあげてください。もしマダニを見つけても、ご自身で無理に取らず、そのままの状態で当院にお連れください。

草むらや藪には近づかない
マダニが多く潜んでいそうな、草が生い茂った場所へのお散歩はできるだけ避けましょう。

大切な家族を守るために、そしてご自身の安全のために、今日からマダニ予防を徹底していきましょう。
予防薬の種類や選び方など、ご不明な点がありましたら、どんな些細なことでも構いません。いつでもお気軽に当院までご相談くださいね。

ファーブル動物病院

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